実直で心優しい夫がありながら、療養先で若い帰還兵と運命的な出会いを果たしてしまったヒロインの激しく狂おしい愛の顛末を切なくも官能的に描き出す・・


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アルプスの療養所






1950年代、南仏プロヴァンスの田舎町。両親と妹と暮らす美しい娘ガブリエルは、情熱的な運命の愛を求めるあまり、エキセントリックな振る舞いで周囲を困惑させてしまう。心配する母から"結婚か、精神病院か"を迫られ、無骨で真面目な季節労働者ジョゼとの不本意な結婚を受け入れる。夫に対し"あなたを絶対に愛さない"と言い切り、官能的な夜の営みは続けながらも、愛のない結婚生活を送るガブリエル。そんなある日、流産をきっかけに腎臓結石が発覚し、アルプスの療養所で6週間の温泉治療を受けることに。

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やがて退屈を持て余していたガブリエルは、インドシナ戦争で負傷した若い帰還兵アンドレ・ソヴァージュと出会い、一瞬で運命の相手と確信、湧き上がる衝動のままに、激しい愛へと溺れていくのだったが・・・




「17年の歳月の果てに知る、真実の愛とは・・・」という衝撃的な展開を予感させるテロップ・・気になります・・・シンプルな愛の物語のような気がします。この作品は、69回カンヌ映画祭で、上演終了時に7分の拍手喝采を受けました。インドシナ戦争で負傷した若い帰還兵アンドレ・ソヴァージュ(ルイ・ガレル)はナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップ「プラネタリウム」(2017/09/23公開)にも出てましたね。



『愛を綴る女』は10月7日(土)よりロードショー